【しつもんメンタルトレーニング】藤代さんインタビュー(1)

「ヤキュイク」「サカイク」でもおなじみの「しつもんメンタルトレーニング」代表の藤代圭一さん。現在の少年野球の指導者の皆さん、親御さんたちに向けて、大人としてのあり方、子どもたちとの接し方、子どもへの「しつもん」の仕方など、たくさんお話を伺いました。

2017.07.14

「しつもんメンタルトレーニング」にたどり着いたきっかけ

僕はとあるサッカースクールでコーチ兼副支配人として働いていました。ですが、当時スクールの生徒の人数がどんどん減ってしまっていて、その時、初めて「コーチというのはどういう人なのだろう?」という疑問が僕自身の中で生まれたんですね。

あの頃は子どもたちのサッカーを上手くさせてあげたくて、コーチとして子どもたちに技術的な言葉がけばかりしていました。「こうしたらボールを止められるんだ」「こうするとボールが真っ直ぐ転がるんだよ」と。けれど、どんどん生徒が減っているのを目の当たりにして、「本当にこの指導法でいいのだろうか?」と疑問に思いはじめました。

広く考えれば「どうすればお客様が来たくなるか?」といったマーケティングだったりと、もっと学ぶべきことはたくさんあったと思うのですが、その前に、もっともっと指導の中において根本的な自分の考え方を変えなくてはいけないんじゃないかなと思うようになり、一度コーチという仕事から離れようと考えました。まったく異なる業種の仕事をしながら、色々なセミナーや講習会に足を運ぶうちに、「コーチとは」という言葉に出会いました。「コーチとは、目の前の人が行きたいところに行くサポートをすることがコーチである」と聞いたときに、僕は今まで全く違うことをしていたんだなと。

子どもたちのためにも、僕自身がもっと変わらなきゃいけないなと感じて、スポーツ心理学やビジネスのコーチングを学びました。すぐには「これだ」という答えが見つからないなかで、「質問を通じて、その人自らが持つ力を引き出していく」という手法をされているマツダミヒロさんとの出会いがありました。セミナーに参加する中で、参加する人たちがどんどん変化していくのを感じ、「この人から教わりたい」と思ったのが25歳頃のことです。

でも、マツダさんがやっていることを教えてもらうだけじゃ、マツダさんのようにになれないと思ったんですね。マツダさんと同じ立ち位置でモノを見られるようにならないと、質問は身につかないんじゃないかと思いました。そこで、マツダさんのカバン持ちをさせてもらう生活が始まりました。そこから1年半くらいして、マツダさんにたくさん質問を投げかけられることによって、自分自身の変化が大きく感じたんです。『しつもん』という指示・命令ではない方法で、子どもたちの変わりたいという気持ちを引き出しながら関われるんじゃないかなと思ったのが、「しつもんメンタルトレーニング」を作ろうと思ったきっかけです。(撮影:編集部、取材:浅野有香)

次回は「子どもたちを取り巻く野球環境、指導の現場」についてをお送ります。

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