【都筑中央ボーイズ】元・プロ選手たちが指導する、創設間もない強豪チーム

「自分の子どもを預けたいと思えるチームがなかったから」

都筑中央ボーイズを創設した理由をそう語るのは元プロ野球選手の前田幸長さん。88年の夏の甲子園では福岡第一高校を決勝に導き、同年のドラフト会議ではロッテ(現千葉ロッテマリーンズ)から1位指名。その後は中日、巨人でも活躍し、現役の最後はメジャーリーグのテキサスレンジャース傘下の3Aで過ごした。通算595試合登板を誇る、多くの野球ファンの記憶にも新しい名左腕投手だ。
様々な野球を見てきた前田さんは、どのような点に「自分の子どもを預けたいと思えるチームがなかった」と思ったのだろうか?

2017.09.29

元プロ野球選手が顔をそろえる監督、コーチ

2013年、創設3年目にして全国制覇という快挙を成し遂げた都筑中央ボーイズ。
小学部、中学部共に今では全国大会常連の強豪チームに成長した。このチームでは会長を務める前田さんの他にも、多くのプロ野球経験者が子どもたちの指導にあたっている。日大三高で夏の甲子園全国制覇を経験し、その後中日でプレーした都築克幸さんが中学部の監督、巨人、広島でプレーした大須賀允さんが小学部の監督をそれぞれ務め、日本だけではなく韓国でも活躍した門倉健さん(元中日、近鉄、横浜、巨人)もコーチとして指導にあたっている。

錚々たる元プロ野球選手たちが子どもたちを指導しているものの、そこに堅苦しさのようなものはなく、時には冗談も飛び、グラウンドの中の子どもたちの表情はむしろとても楽しそうにさえ見える。

少年野球の指導者としてあるべき姿などを語ってくれた都築中央ボーイズ前田幸長会長

指導者は時代に合わせた指導をしなければいけない

前田会長にチーム創設時の話を聞いた。
「自分の子どもの少年野球チームを探したとき、時代に合っていない、合わせる気がない人が子どもたちに野球を教えている現場に唖然としました。大きな声で怒鳴っている人も少なくはなかったですね。こんなチームに入れば、いつか子どもが野球を嫌いになってしまうと思いました。やはり、指導者は時代に合わせた指導をしなければいけない。極端に言えば、坊主頭が嫌で野球をやらない子どもだっているわけです。そんなの勿体ないでしょう。だからうちのチームはそのような旧態依然のような規則はありません」。

昔からの習慣や、現代でも変わらず行われている高圧的な指導などについて否定的な前田会長。そこには“親が求める単純明快な答え”がある。

「お子さんを預ける親御さんが僕らに求めていることは『野球の技術』。怒鳴って欲しいから預けているわけではありません。僕らは元プロ野球選手だった人間。一番はプロの技術というものを子どもたちにしっかり教え、次の舞台で活躍できるようにする役割を担っているのです」
子どもたちの目線に合わせることが重要

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