【少年野球指導者のひとり言】勉学と野球の両立

2017.12.22

「時間は与えられるものではなく、創るもの」


小学生の頃の私は、野球はともかく、勉強の方はさっぱり苦手な小学生でした。

3人兄弟の末っ子でしたが上の2人は優等生。

だけど私は体育以外はさっぱりダメ。

個人面談では「ご兄姉にくらべて・・・」といわれる始末。

当時の私は両親から「自発的に勉強する時間を捻出できない人」と認定されたのでしょう。

希望していたシニアやボーイズには行かせてもらえませんでした。


希望するチームに入れなかった悔しさから「絶対に兄姉と同等の成績を取る」と決意して勉強するようになりました。

同時にリトルリーグの仲間に対して「技術的に置いていかれるのではないか?」ということが不安で、部活が終わった後もひとりで自主練習を続けました。

「自分の不甲斐なさが原因で回り道になってしまったけど、絶対高校で負けない」と決意して。

この経験から私が学んだことは「時間を捻出する」ということです。

「物事を効率良く行う」「合理的に物事を考える」ことで時間を創りトレーニングに励む。

見えないライバルに対する不安をかき消すにはそれしか方法がなかったのです。

結果として私は兄と同じ高校に行き、高校野球でもレギュラーポジションを確保し、ある程度の成績を収めることができました。

そして「時間を捻出する」は、高校で勉強と野球を両立させていく上でも大いに役立ちました。

今はクラブチームのコーチをやっていますが、うちの選手たちは当時の私よりも「時間を捻出する」ということの難易度が高い環境にいると思います。

そして「難しいことにチャレンジしているのだ」という自覚を本人も保護者も持って取り組まなければならない状況だと思います。

「両立」は環境によって造られるものではなく、「自らの努力によって時間を捻出すること」によって得られます。

あらためて選手に「時間の大切さ」から教えていかなければならないのだと心を新たにしました。

そして、これだけは選手にも保護者の方にもご理解を頂きたいです。

「時間は与えられるものではなく、創るもの」ということを。


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著者プロフィール

著者:廣川寿(ひろかわひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


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