冬季練習で「怪我を防ぐ」ために心がけたいこと

2018.01.24

冬季練習で「怪我を防ぐ」ために心がけたいこと


朝晩とても寒いですね。
これからの季節や練習の時間も寒さとの戦いです。

「戦い」には2つの意味があって、「体力強化との戦い」もあれば「故障との戦い」でもあります。それくらい冬の練習では故障に留意しなければなりません。

体を鍛える時期に故障しては何にもなりませんよね?
故障を回避するには「故障に至る構造」を理解した上で対策を講じるべきです。


【冬に故障が多発する要因】
(1)気温が下がるために汗が出にくく、新陳代謝が低下します。そのため身体の老廃物が体外に排出されにくく、その結果疲労が蓄積しやすくなります。

(2)寒さで血行が悪くなるため、筋肉が固くなる。

(3)体温を維持するために自律神経が活発に働くことで疲労状態に陥りやすくなる。自律神経が上手く機能しなくなると更に疲労度が増す。

これらが原因となって筋肉や靭帯を痛めたり、重度の場合は疲労骨折などを起こすケースもあります。


【故障回避のために有効と思われる対策】
上記のような状態を回避するためにも、以下3点が有効かと思います。

●「暖かい服装」で練習を行うこと
体が冷えると上記の(1)、(2)の状態になりやすいので、体温を保ち汗をかきやすい状態にするためにもある程度厚着して練習に臨んだ方が良いと思います。特に野球選手が冷えを感じるのは「首」と「足」です。ネックウォーマーや最近は練習着でも裏面が起毛加工されたタイプもあるので、そういった物を着用するのも有効だと思います。

●適度にリラックスした状態をつくる
体力強化のメニューでは指導者も檄を飛ばしたくなりますが、ただでさえ苦しい練習で精神的には負荷がかかっています。そこで更にガミガミやると交感神経ばかりが機能してしまうので、(3)の観点からもリラックスを促すような声がけが必要です。
ダラダラやると怪我の元なので「明るい雰囲気でキビキビと!」です。

●短い時間で集中的に練習を行う
筋肉が緊張した状態で長時間の練習は夏以上に疲労度が増します。休憩時間をとっても寒さによる緊張で筋肉が休まりません。長時間の練習は上記のような故障を誘発する恐れがあります。特にウエイトトレーニングや体幹トレーニングなどは動きの少ないメニューはグラウンドでは行わず、室内で行った方が良いと思います。

冬練習は春に備えるための準備です。
準備で怪我をしてしまっては何にもなりません。
安全に留意しながら、春に向けて力を蓄えて欲しいです。

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著者プロフィール

著者:廣川寿(ひろかわひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


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