バドミントンと水泳で野球が上手くなる!?クロストレーニングのすすめ

成長期にある選手たちは運動神経についても発展途上であるといえます。よく年齢の若い時期にさまざまな運動を行うと運動神経がよくなるとも言われますが、個人差があるため一概に「必ずよくなる」とはいえません。しかし、野球以外のいろんなスポーツを行うことは、身体を動かすことへの楽しさを知るだけではなく、ケガの予防や体力面での向上など多くのメリットが挙げられます。自分の専門種目以外のトレーニング・スポーツを行い、身体能力の偏りを改善するトレーニングを一般的に「クロストレーニング」と呼んでいます。

2018.02.08

「クロストレーニング」3つのメリット

極端な負荷を減らし、ケガを予防

野球に限らず、自分の専門とする競技の練習を行っていると同じ部位に大きな負担がかかりやすく、オーバーワークになるとケガにつながってしまいます。身体への負荷を分散させ、体力面を向上させるために他のスポーツを行うことでケガの予防につながります。

たとえば全身持久力を鍛えるためには長い距離を走るだけではなく、水泳で全身持久力を鍛えることも一つの方法です。水泳は重力による負荷を軽減し、リラックス効果とともに肩関節などの可動域をよくする効果も期待できます。

さまざまな部位の筋力を鍛える

ウエイトトレーニングを実施しなくても、別のスポーツを行うことで違った部位の筋力を鍛えることが出来ます。
たとえば主に下半身を使って行うサッカーは、普段使っていない筋肉を使うことが多く、筋力バランスや筋肉と神経のコーディネーションを養うのによいトレーニングです。

また、走ったり止まったりを繰り返すので、全身持久力や筋持久力の向上にもつながります。

クロストレーニングで技術面をカバー

投球フォームを確認するためにしばしば利用されるバドミントンは、肘が肩の位置から下がった状態でスマッシュを打つことがむずかしいため、正しい腕の振り方や肩甲骨の使い方などを身体で覚えるために非常によいトレーニングになります。(野球と同じ利き腕を使って行うため、オーバーユースには注意が必要)

人数が多いと一斉に行うことはむずかしいのですが、キャッチボール代わりにペアで行うようにすると導入しやすいと思います。バドミントンは楽しみながら野球の技術的な動作を習得することが期待できます。


クロストレーニングは練習の強度を軽くしてアクティブレスト(筋トレやトレーニングの休息日に積極的に活動すること)としても使えますし、野球の練習だけではなく他のスポーツを取り入れることで楽しみながら身体を動かすことが出来ます。こうしたクロストレーニングをぜひチームでも積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール

アスレティックトレーナーの西村典子さん
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
東海大学スポーツ教育センター所属、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナー。日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS, NSCA-CPT。学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。


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