野球の現場でも取り入れたい、たった4つの花粉症対策

ようやく長いオフシーズンが終わり、野球をする季節がやってきます。寒さから解放されてホッとする一方で、暖かくなるとどこからともなく飛んでくるさまざまな花粉…。

2018.02.23
現代日本人の4人に1人がかかるとも言われている花粉症は、植物の花粉によって、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどを引き起こすアレルギー反応です。風邪ともよく似た症状ですが、風邪の場合は通常目のかゆみを伴うことはありませんので、鼻水や鼻づまりに加えて目のかゆみが出る場合は花粉症を疑って、早めに医療機関を受診するようにしましょう。スポーツの現場での花粉症対策としては大きく4つ挙げられます。

1)花粉との接触をなるべく避ける
くしゃみや鼻水、目のかゆみや充血といった症状は花粉を異物(=アレルゲン)とみなし必要以上に反応して、身体の外へ排出しようというメカニズムが働いています。花粉との接触を避けるためにはマスクやメガネなどを使うことが有効的ですが、野球をプレーする選手にはむずかしい面もあります。メガネに関してはスポーツ時にも装着できる花粉症対策のゴーグルなどがありますので、目のかゆみや充血などで症状がひどい場合は使用を検討してみましょう。また皮膚を保護するためのワセリンを目の周囲や鼻の下、鼻の中などに綿棒を使って塗っておくと、ワセリンが花粉をキャッチして体内への侵入をブロックする効果が期待できます。

2)花粉による炎症症状に対応する
花粉症はアレルギー反応によって鼻や喉の粘膜、目などに炎症症状がみられるため、こうした炎症反応をやわらげる冷却療法(いわゆるアイシングなど)などは花粉症対策としても有効的です。目を冷やす場合は目に大きな圧力がかからないように注意しながら、冷たいタオルや氷水などを使って10分から15分程度冷やすようにします。鼻の場合はタオルや氷水だけではなく、直接氷を口の中に入れて舌で転がすようにすると鼻の内側から冷却されてより鼻の通りがよくなり、スッキリ感が増すようです。

3)花粉を洗い流す
練習で使用したユニフォームや身体に付着した花粉は帰宅後なるべく早く洗って除去するようにしましょう。目は洗眼で、鼻は生理食塩水(0.9%食塩水)か鼻うがい専用液を使って、鼻から吸って口から出す鼻うがいが有効です。またうがいは喉の粘膜についた花粉対策だけではなく、ウイルスの侵入を防ぐ等、感染症対策としても日常的に行いたい習慣です。

4)花粉へのアレルギーを緩和する
花粉アレルギーへの対応としては適切な薬を使うことがあげられます。医療機関を受診したり、薬局で薬剤師さんに相談の上、市販薬を購入したりすることが出来ます。ただし花粉症の薬の中には眠くなるものやドーピングの禁止薬物が使用されているものなどもあるので、なるべくスポーツに詳しい医師・薬剤師の方に相談しましょう。また花粉症の症状である鼻や目の炎症やかゆみは、体内の活性酸素が増えると悪化すると言われているため、この時期は特に高カロリーで添加物の多い加工品や刺激の多い食べ物などを控えつつ、バランスの良い食生活を心がけましょう。特にビタミンやミネラル類などは意識的にとることが大切です。

著者プロフィール

アスレティックトレーナーの西村典子さん
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS、 NSCA-CPT。東海大学スポーツ教育センター所属。高校、大学など学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。


関連記事

最新の記事