手や指先を使う野球は脳を活性化させる!?

便利になった社会では交通が発達し、人間の活動量そのものが減っていると言われていますが、これと同じく手や指先を使う機会も減っていることはあまり知られていないかもしれません。

2018.03.06

投げる動作によって脳の「運動野」が刺激される


ボタン操作だけで遊ぶことの出来るテレビゲームをはじめ、スマホやタブレットなどに多くの時間を費やしているうちに手や指先を細かく動かすことは減り、靴ひもを結ぶこともむずかしい…という子どもも増えてきています。

脳をよりよく働かせるために運動は不可欠であると言われていますが、脳の働きをより活発にするために注目されているのが手や指先の動きです。

手や指先を動かすときには脳の「運動野」とよばれるところが大きく関与しています。

野球は手や指先を使ってボールを投げる動作によって脳の「運動野」を刺激し、繰り返し動作を行うことでより指先の器用さにつながることが考えられます。

また手や指先は脳に刺激を与えるだけではなく、何かに触れることによって情報を取得し、それを脳に伝達する役割も同時にあわせ持っています

ボールを握る動作、縫い目に指をひっかけて投げる動作などは常に脳へ感覚をフィードバックし、またそこからの情報を得て、運動に反映させます。

手や指先を動かしているときは、こうした脳からの命令とともに指先から脳への伝達もあわせて行われているため、より脳を活発に働かせているといえるでしょう。


野球選手にとってオススメのエクササイズは指1本1本を反らせたり曲げたりしてストレッチを行うこと。

指関節の動きが良くなるとボールのかかりも良くなりますので、投球する利き手を中心にできれば左右どちらも練習前などに行うようにすると良いでしょう。

また練習後には手指と足指を交互に組んで握手をし、足首をしっかり回すストレッチをぜひ行いましょう。

手指と足指を組んで足首をまわすストレッチは指からの刺激による脳の活性化とともに疲労回復にも効果が期待できる


疲れてくると足首の柔軟性が低下し、そこから足首だけではなくすねの部分や膝、腰などに疲れによる痛みなどを起こすことがあります。

野球による手や指先の刺激に加えて、こうしたエクササイズを行うことは脳の活性化にもつながることが期待できます。


著者プロフィール

アスレティックトレーナーの西村典子さん
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS、 NSCA-CPT。東海大学スポーツ教育センター所属。高校、大学など学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。


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