「第6回DeNAベイスターズカップ」活躍が目立った選手

3月10日から二日間にわたって行われた「第6回DeNAベイスターズカップ」。神奈川県内の約90チームを勝ち抜いてきた8チームが出場しているということもあって、過去の大会には大江竜聖投手(巨人)などプロ選手も参加しており、そのレベルの高さはかなりのものである。スタンドには県内、県外の高校野球関係者も多く観戦していた。そこで今回は1回戦の4試合で目立つプレーを見せた選手を紹介する。

2018.03.20
投手、野手の両面で能力の高さを見せたのが宮田知弥(中本牧リトルシニア・2年・4番・投手・右投左打)だ。ゆったりとしたモーションで楽に腕を振ることができており、スピード以上に伸びを感じるボールが持ち味(この日の最速は126キロ)。リリースにまだばらつきはあるものの、身体の成長とともにどんどん速くなりそうな雰囲気を感じた。
4番に座るバッティングも素晴らしいの一言。小さな動きで力強いトップの形を作り、鋭く振り出せるスイングは中学生離れしている。この日もスリーベース、ツーベースと2本の長打を放ち、4番としての役割を見事に果たして見せた。現時点では投手、野手どちらかを選択するのが難しい好素材である。




第一試合で宮田と投げ合った金城龍輝(横浜緑ボーイズ・2年・5番・投手・右投右打)も好投手だ。中学生らしくない堂々とした体格からのパワーピッチングが持ち味で、コンスタントに130キロ前後のスピードをマーク(この日の最速は131キロ)。上半身が強いフォームで少し力任せな部分はあるものの、馬力は大きな魅力である。下半身の使い方を改善して、フォームにスムーズさが出てくれば持ち味の馬力が更に生きてくるだろう。




この日登板した投手で最速となる132キロをマークしたのは宗祐矢(都筑中央ボーイズ・2年・投手・右投)も馬力型の右腕だ。上背は金城以上で高校生の中でも大きい部類に入る。ただ背番号は11とエースではなく、この日もリリーフ登板と安定感は課題。下半身と上半身が上手く連動できるようにしたい。



野手で目立ったのが成田篤清世(横浜青葉リトルシニア・2年・4番・外野手・右投右打)、仙庭涼一郎(湘南ボーイズ・2年・1番・遊撃手・右投左打)、門馬功(相模原ベースボールクラブ・2年・3番・二塁手・右投右打)の3人だ。

成田は右の強打者タイプ。力感溢れる構えだが腕力に頼りすぎることなく、上手く体を回転して強く引っ張る打球が持ち味。内角いっぱいのクロスファイヤを見事にとらえてレフトスタンドに運んだ一発は見事だった。




仙庭は三拍子揃ったリードオフマンタイプのショート。試合では二つのエラーを犯したものの、シートノックでは軽快なフットワークと安定したスローイングが一際目を引いた。グリップの位置が低くバットの動きが大きいのは気になるものの、リストワークとバットコントロールは中学生離れしたものがある。セカンドゴロの一塁到達タイムも4.07秒をマークしており、高校生の中でも俊足に入る脚力も魅力だ。




門馬は上背はないもののリストの強いスイングでパンチ力が光る。少しヘッドが中に入るのは気になるが、タイミングをとる動きもゆったりしており、ボールをしっかり呼び込むことができる技術の高さも備えている。




他にもこの日は結果が出なかったが脚力が光った上田恭平(横浜青葉リトルシニア・2年・2番・外野手・左投左打)、迫力十分の構えが目立った滑川幸作(横浜緑ボーイズ・2年・4番・一塁手・右投右打)などキラリと光る選手は少なくなかった。また彼ら以外にも高校で大きく飛躍する選手はきっといるはずである。数年後、甲子園の舞台で活躍する選手も出てくるだろう。高いレベルの大会を経験したことで、彼らが更に成長速度を加速させることを期待したい。(取材:西尾典文)

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