【少年野球トレーニング】「逆の動作」で身体のバランスを意識しよう

野球選手に限らずスポーツ選手にとって、技術練習とともに体力面を鍛えることには「パフォーマンスの向上」とともに「ケガの予防」にも役立ちます。

2018.03.27
これはどの年代においてもいえることで、ジュニア選手であれば子どもの体力レベルに応じたトレーニングを行っていくことが大切です。
またフィジカルトレーニングには左右のバランスを整えるという側面もあります。
特に野球は「投げる」「打つ」といった非対称の動きが多く、同じ動作を何度も繰り返しているうちにある一部分に大きな負荷がかかり、ケガをしやすくなると言われています。

もともと人間の身体は完全に対象にできているわけではありません。
足の長さが微妙に違っていたり、内臓の位置が左右で非対称であったりします。
それでも右打ちの選手が同じ右スイングばかりを繰り返していると、逆スイングを行ったときに身体に違和感を感じたり、一部の筋肉が硬いために思うように動かなかったりといったことが起こります。
トレーニングを行うことはこうした左右非対称の動きに対して、筋力や柔軟性のバランスを改善しようという目的もあるのです。

特に筋肉や骨格が成長段階にあるジュニア選手にとっては、こうした左右バランスを意識することはケガを未然に防ぐことにつながります。
練習の中でスイングを多くした後は逆スイングも行ってみるとか、遊びの中で利き手と反対側の手でキャッチボールにチャレンジしてみるといったことも良いと思います。
また走塁についてもいつも反時計回りに走っているため、無意識のうちに身体を少し左に傾けてしまう傾向が見られます。
時には反対回りのベースランニングを行うと、偏った身体の使い方を改善することに役立ちます。
ただしベースランニングはベースを踏み損なって捻挫をするリスクがありますので、スピードを求めるのではなく、クールダウン時に行うようにしたり、ベースは外してマーカーなどを起き、その後方を走るようにしたりするといった配慮が必要です。

メインの動きに対して1〜2割程度でも問題ありませんので、ほんの少し意識をして逆の動作も取り入れるようにしてみましょう。


著者プロフィール

アスレティックトレーナーの西村典子さん
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS、 NSCA-CPT。東海大学スポーツ教育センター所属。高校、大学など学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。


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