「松坂世代最強の長距離砲」が取り組む、野球の楽しさを伝える小さな活動

今から20年前、高校通算52本のホームランを放つなど、横浜高校の怪物・松坂大輔(中日)と共に甲子園を沸かせた古木克明さん。ドラフト1位で横浜ベイスターズ(現DeNAベイスターズ)に入団すると、入団5年目には22本の本塁打を放つなど主砲として活躍。オリックス移籍後の2009年にユニフォームを脱ぐと、その後は総合格闘技に挑戦するなど、野球ファン以外の注目も集めた。そんな古木さんは現在、「baseball surfer」として様々な活動を行ってる。その1つが、大人から子どもまで、とにかく野球を楽しむイベント「アサカツキャッチボール」だ。

2018.03.28
「ちゃんとした野球はやりません。楽しい野球をします」
という古木さんの言葉で始まったこの日のアサカツ。スタート時刻はまだ寒さの残る朝6時。それでも親子連れを含む18人がイベントに参加した。

まずはウォーミングアップ。古木さんの掛け声でストレッチが始まると、何度かアサカツに参加している子どもたちに古木さんが掛け声役をバトンタッチ。子どもたちが順番に「イチ、ニィ、サン、シ」と声を出し、大人たちをリード。





軽いベースランニングの後に行われたのがキャッチボール。ボールは一見すると硬球に見えるものの、子どもや初心者に配慮して当たっても痛くないように柔らかい素材でできたキャッチボール専用球。このボールを使って、古木さんと一緒にアサカツを行なっている野々垣武志さん(元西武、広島、ダイエー)と古木さんのキャッチボールのデモンストレーション。元プロの投げるボールのスピード、ミットに吸い込まれる大きな音に参加者からは歓声も。





続いて行われたのはノック。野々垣さんがボールを捕ってから送球までのステップを簡単に説明。しかし、それはあくまで転がってきたボールを追いかけて、捕って、投げるという、野球のプレーを楽しむため。参加者達のボールの捕り方や投げ方に細かな指導は入らない。基本姿勢はあくまでも野球を楽しむこと。
子どもも大人も白い歯を覗かせながら楽しそうにノックのボールを追い、希望者には個人ノックも行われた。自ら志願した参加者、古木さんから指名を受けた子ども達が息を切らせながら、左右に振られたボールを追う。息も上がりきついはずなのに、個人ノックを終えた参加者の顔には笑みが浮かぶ。




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