【夢を叶えた男たちの少年時代】福岡ソフトバンクホークス 中村晃選手(高校〜プロ編)

選球眼の良さと巧みなバットコントロールが魅力の中村晃選手。どの打順を任されても持ち味を発揮できる打撃職人として、昨季は2年ぶりの日本一に大きく貢献した。11年目を迎える今季は、開幕3戦目で逆転満塁ホームランを放ち、早速その存在感を見せつけた。そんな中村選手は、どんな少年時代を過ごしてきたのだろうか。その生い立ちから、憧れのプロ入りまでを語ってもらった。

2018.04.06
写真|東東京大会で選手宣誓を行なった中村晃選手
帝京高校3年生の夏、東西東京大会で選手宣誓を行いました
新チームとなり、キャプテンを任された。常に周りを見て行動しなければならない。自分のプレーにだけ集中してはいられない立場だ。
「まず自分がしっかりしていないといけない。周りに対して発言することによって、自分もやらないといけないと改めて感じます。きついですよ。人に言うことは本当にきつい。でも、勝つために誰かがやらないといけないこと」
口数は多くないが、強豪チームをまとめるに相応しい器量の持ち主。チームメートに支えられながら、キャプテンを通して多くのことを学んでいく。

3年の春、選抜大会に出場した。準々決勝まで二桁安打を記録し、ベスト4進出。大垣日大との準決勝は初回に2点先制したものの、その裏に4点を返されてしまう。終盤1点差にまで詰め寄るも、逆転とはならず5対4で敗退。頂点は夏にお預けとなった。

甲子園とは――そう投げかけると、すらすらとこんな答えが返ってきた。
「思い出にもなるし楽しいし、みんなが経験できるものなら経験してほしい場所。でも、みんなが経験できないから出場したときの喜びもすごくあると思います。スタンドは満員になって、他の大会とは雰囲気が違う。それまでテレビで見ていた憧れの舞台なので、最初に行ったときは感動しましたね。緊張もしました。最後の夏になると緊張もなくなってきましたけど。出場した3大会の中で印象的なのは、最初と最後の試合です」

写真|甲子園で効果を歌う中村晃選手
キャプテンとしてチームを引っ張り、最後の甲子園はベスト8。

都内では断トツの強さを誇り、3季連続で甲子園出場を果たした。昨夏の悔しさを晴らすために、練習に対する意識は一層高まっていた。晃くんもウエートトレーニングにより逞しさを増した。今年こそ、このチームで優勝したい――。
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