【市川シニア】大事にしている「考える事」「攻める気持ち」「全力疾走」

人気企画『お父さんとお母さんのための野球基礎知識』の講師として、わかりやすく丁寧な指導に定評のある宇野誠一監督。選手として名門桐蔭学園(神奈川)で副主将となり、その後の社会人野球では監督も務めるなど、豊富な野球経験を持つ。2016年秋に『市川シニア』の監督に就任すると、すぐさまチームを18年ぶりの全国大会に導き、嬉しい「全国初勝利」を手に入れた。しかし、あくまで見据えているのは目の前の勝利ではなく、子どもたちの卒団後に訪れる“高校野球”だと語る。

2018.04.09


――まず、はじめに市川シニアの指導方針を教えてください。
チームとしての目標はもちろん全国制覇。
僕は「ベスト8を目指す!」とか嫌いなんですよ。
だってそれは準決勝まで進んだら負けてもいいと同義語じゃないですか。
やはり勝負事なので、全ての試合で勝利を狙わなければいけないと思っています。
でも、あくまでうちは中学野球。
目標以上に大切な目的というのがあり、それは彼らが高校野球で活躍するための成長ですね。

――なるほど。目先の勝利だけではなく、次のステージも同時に見つめているわけですね。そのために行っている独自の取り組みなどはありますか?
投手には中学3年生になるまでは試合で完投させることはありません。
中学生というのは骨の強度も弱く非常にケガが多い時期。
そこはデリケートに管理しています。あとは、基本的に学校行事優先。
英検など資格検定も率先して取得してもらいたい。
野球で学ぶこともあれば、学校や塾で学ぶことも多くあるわけですから。

――監督に就任し、次の年に全国大会に出場。創部初の全国1勝を手にしました。結果に繋がった要因は何でしょうか?
大切なのは『全力疾走』。
プレーはもちろん、凡退した後にベンチに帰ってくる時も全力疾走を口酸っぱく言いました。
全国大会での勝利も、サードへのゴロを全力疾走したことで、相手のエラーを生み決勝点に繋がった。
うなだれている時間があるなら、ベンチに帰って仲間を応援する方が時間を有意義に使えますから。
ピンチの時こそ攻める気持ちを

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