【市川シニア】子どもたちが高校野球をやり切った時が中学野球の本当のゴール

社会人野球ではリクルート、ローソン、フェデックスに所属し、コーチ、監督経験も含め通算15年の社会人野球指導歴を持つ宇野誠一監督。中・高の教員免許を持ち、教育関連会社にも務めており、いま教育の現場で求められていることを野球を通しグラウンドで子どもたちに伝えようと日々努力する。先に待つ高校野球というなにものにも代え難い3年間を子どもたちに送ってもらうべく、指導していることについて話を聞いた。

2018.04.10


――市川シニアは学校の部活ではなくクラブチームですが、「野球から多くのモノを学べる教育の場」という印象を受けました。
僕は教育のためにこのチームがあると思っているんですね。
実際に僕自身中・高の教員免許を持っていますし、子どもたちに多くのことを学んでほしいと切に願っています。
そのために考えるよい機会としてミーティングは頻繁に行っていますね。
昔のように指導者の言っていることに「はい!はい!」と答えるだけの時代ではない。
教育の現場でも『アクティブラーニング』が浸透しているように、子どもたちが受動的ではなく能動的な考えを持てるように成長して欲しいんです。

――ミーティングではどのようなことを子どもたちと話し合っているのですか?
会社の会議のように、僕がパワーポイントを使いチーム方針について資料を作成するときもあれば、学年同士でチームの今後についてディスカッションさせることもあります。
よく「指摘し合いましょう!」とやみ雲に指導する方がいますが、中学生がそれを行うとどうしても加減がわからず「攻撃」になってしまうケースが多いんですよ。
もし、そうなってしまったら「君たちは同じチームだぞ。傷つけ合うのではなく、支え合わなければいけない」と伝えます。
意見を言いやすく風通しの良い環境を作ることが大切です。
チームを運営するというのは、学級を運営するのと同じようなものだと思っています。

――意見を述べる一環として、練習後に子どもがスピーチしていると聞きました。
はい。当番制になりますが、練習後は父兄の皆さんに向けて各学年一人ずつ1分間のスピーチを行っています。まだまだ拙い内容ですが、こういった経験は彼らが成長するうえでとても重要だと考えています。

子どもは小さい大人ではない

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