【少年野球トレーニング】野球に欠かせない股関節の柔軟性

成長期のアスリートの特徴として、筋肉や関節の柔軟性が低くなりやすいことが挙げられます。
これは骨の成長スピードと骨についている筋肉や腱の成長スピードに差があり、早く成長する骨に対して筋肉や腱が引き伸ばされてしまうことによって起こります。
ゴムのように伸び縮みをする筋肉がより引き伸ばされてしまうと、柔軟性そのものが低下してしまうことを想像するとわかりやすいと思います。
また日常生活においても和式のトイレが苦手という選手が多く、こうした生活習慣も股関節が硬くなっている要因の一つと考えられています。

2018.04.25

野球に欠かせない股関節の柔軟性

野球選手において股関節の硬さはプレーに直結します。
股関節が硬いと低い姿勢で捕球体勢を維持することがむずかしかったり、下半身の力がうまく伝えられず、上体だけで投球動作を繰り返し、ケガをしやすくなったり、といったことが挙げられます。
股関節の硬さは周囲についている筋肉や腱の柔軟性が低下するだけではなく、股関節がもつ動きの範囲(関節可動域)が狭くなってしまうことにもつながります。

こういった身体の特徴を理解しながら、痛みのない範囲で股関節周辺部を動かすようにし、少しずつ関節可動域をひろげていくようにしましょう。
筋肉や腱の柔軟性を改善させるためには、運動後や入浴後など身体が十分に温まった状態でストレッチを行うことが大切です。

さまざまな動作の中で股関節を動きやすくするためには、自重負荷などで股関節を十分に使っていくことが重要です。
スクワット動作はもちろん、前に一歩踏み込むフロントランジ、横への動きを意識したサイドランジなどは、ただ単なる下半身強化のエクササイズととらえるのではなく、股関節に体重をしっかりとかけた上で、ストレッチ性を重視しながらエクササイズを行うと良いでしょう。
ボールなどを使って行う場合は、より実践に近い動きが再現できますので、体の軸を意識して左右前後にぶれないように行うようにしましょう。

股関節をすぐに柔らかくする魔法のようなトレーニングはありませんが、日頃からトレーニングを練習前後に取り入れる練習後や入浴後のストレッチを習慣化するといったことが柔軟性の改善につながりますので、グランドや自宅で続けて行うようにしましょう。

成長期の選手は身体が硬いということを理解し、日頃からしっかりストレッチを行おう

著者プロフィール

アスレティックトレーナーの西村典子さん
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS、 NSCA-CPT。東海大学スポーツ教育センター所属。高校、大学など学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。


関連記事

最新の記事