【京葉ボーイズ】「教える、できる、褒める」根気強く繰り返せば子どもは必ず伸びる

関口勝己監督の指導の下、全国大会の常連となった京葉ボーイズ。近年MLBで流行する「フライボール革命」に通じる打撃指導を中学生の段階で行うなど、子どもたちをスケールの大きなプレーヤーへと成長させようとしている。関口監督に選手の育成方法について話を伺った。

2018.05.09
――京葉ボーイズは打ち勝つ野球で結果を残しています。試合にはいつもどんな方針でのぞんでいるのでしょうか?
「フライボール革命」という流行通り、単打ではなくナイン全員に「長打を狙え!」と指導しています。あと、うちのチームは基本的にバントもしません。


――「スモールベースボール」という言葉がある通り、バントで点を取ろうとするチームが多いと思いますが。
甲子園を見てもらえばわかる通り、ホームランの数が昔に比べると確実に増えましたよね。金属バットの性能が凄く上がっているわけですよ。そんな状況でスモールベースボールを徹底しても、相手に一発打たれたらそこで試合は終わりです。でも、裏を返せば、バットを正しくスイングすることができれば誰でも飛ばせるということです。中学野球は体格差が一番ある時期ですが、正しいスイングを身につければ今はホームランが打てなくても高校生になったら必ず打てるようになります。野球の基本動作というのは上のステージに行っても変わりませんので、中学生のときから覚えさせたいですね。


――上のステージでも通用するプレーヤーを育てることに繋がりますね。
そうなんですよ。上で通用するプレーヤーを育てなければ、いつまで経っても野球の底辺は広がならないと思います。本音を言いますと、目の前の勝利に対してそこまでこだわってはいないんです。なにより子どもたちの潜在的な能力を引き出し、成長させていくことが第一だと思っています。基本動作をしっかり教え、できるようになったらちゃんと褒めてあげる。それを根気強く繰り返していけばどんな子どもだって必ず伸びます。



――なるほど。日本代表だった社会人野球時代からそのような考え方を持って野球に向き合われていたのでしょうか?
いやいや、私の現役時代なんてそれこそ生きるか死ぬかの戦いでしたよ。指導者や先輩からの罵声や暴力なんて日常茶飯事でした。だから野球の楽しさを感じる余裕すらありませんでした。社会人野球に進んで、やらされる練習から自分で考える練習になって意識が変わり始め、上手くなっていったんだと思っています。


――自分で考えることの大切さですね。それは野球だけではなく、勉強や、私生活でも今求められていることかもしれません
野球だけ上手な子どもにはなって欲しくないんです。だからうちは塾に通う子も多いです。学校の成績表だってしっかりチェックしますし、高校、大学に進学する際のサポートも最大限行っています。


――最後に今後の目標を教えてください。
「育成すれば自ずと勝てる」この当たり前の考えを多くの人に共感してもらうために、私自身あと3年が勝負だと思っています。勝利至上主義ではないですが、3年以内にジャイアンツカップを制する。そして、京葉ボーイズで実践している指導が、全国に広がり、野球界を変えていきたいと思っています。


野球の酸いも甘いも熟知している関口監督。京葉ボーイズの成功の背景には、「野球界を変えていきたい」という指導者の強い覚悟があった。
(取材・撮影:児島由亮)


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