【湘南ボーイズ】学習塾を併設する強豪クラブの選手マネジメント術(後編)

ジャイアンツカップ(全日本中学野球選手権大会)を2度制し、高橋周平、小笠原慎之介(共に中日)を始めとした多くのクラブOBの活躍も目立つ湘南ボーイズ。そんな強豪クラブは野球だけでなく、学習塾も併設するなど、子どもたちの学力アップにも力を入れている。そんなクラブを率いる田代栄次監督にお話を伺った。

2018.06.07

高校で活躍する選手の共通項

――近年で見ると、西川元気(桐光学園〜国士舘大〜JR東日本東北)、東條大樹(桐光学園〜青山学院大〜JR東日本〜ロッテ)、島仲貴寛(日大藤沢〜三菱自動車川崎)、高橋周平(東海大甲府〜中日)、小笠原慎之介(東海大相模〜中日)ら、多数のOBが活躍しています。2015年に東海大相模が全国制覇したときには、小笠原のほかに、キャッチャーでキャプテンの長倉蓮(東海大3年)、ショートの杉崎成輝(東海大3年)がOBでした。一概には言えないと思いますが、高校で活躍する選手の共通項はありますか。
田代 いくつかあると思いますけど、中3夏が終わってから高校入学までの間に、体が変わる選手は楽しみですね。背が伸びたり、体格そのものがよくなったりする選手です。その代表例が中日にいる高橋周平で、中3夏の時点では身長170センチちょっとだったのが、入学前には180センチ近くになっていました。早生まれ(1月18日生まれ)というのも関係していたかもしれません。


――中3夏のあとは、練習量が落ちるのですか?
田代 練習時間が短くなりますが、スポーツ推薦で高校に行く選手に関しては、ほぼ毎日グラウンドには来ています。「引退」はナシ。3月中旬まで練習をしてから、高校野球に入っていきます。勉強で難関校を目指す選手は、湘南ボーイズの学習塾をやめて、大手の進学塾に通うケースもあります。


――なるほど、そのあたりは自由になるのですね。ほかに、高校で活躍するための条件みたいなものはありますか。
田代 性格面で言えば、明るくておおらかな子。ある程度の「遊び心」がある選手は、上でも活躍できているように感じます。




――きっと、周りとコミュニケーションを取る力もあるのでしょうね。
田代 あとは、体が強い子、気合いが入っている子は、だいたいどこでも通用します。今、東海大相模でキャプテンをやっている小松勇輝(3年)は、気合いと根性の塊のような選手でした。


――アグレッシブなプレースタイルが持ち味ですね。湘南ボーイズの出身者は、積極的に攻める姿勢を持った選手が多いように思います。
田代 守備も攻撃も、攻めていくこと。それは、1年生のうちから言っています。バッティングであれば、バットが届くところは全部振っていく。そこからのスタートです。1イニング3球で終わっても怒りません。走塁で言えば、一塁に出塁したら1球目からスタートを切る。アウトにならないと、盗塁のスタートを覚えることができませんから。
「家で素振りをしなくていい」と言っています

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