【文武両道】増居翔太(彦根東)「大事なのは切り替え。遊ぶ時は遊ぶ」

2018.06.26

センバツよりさらに上をいくピッチングを目指す

今春のセンバツでは3回戦の花巻東戦で9回まで無安打無得点の快投を見せ、一気に全国区になった(結果は0−1でサヨナラ負け)。だが、当の本人は「あの試合は色んな偶然が重なって出た結果。自分の力というよりも、自分の調子や相手との相性など色んな要素が重なっただけだと思うので、自分の力がどうこうとは思っていないんです」。

謙虚かつ冷静に話すのは彦根東のエース・増居翔太投手だ。増居は1年秋から外野手としてスタメン出場するだけでなく、投手としての評判も下級生時から高かった。接戦になるほど粘り強いピッチングを見せ、昨春の近畿大会ではセンバツ優勝帰りの大阪桐蔭を相手に好投。昨夏は初めて甲子園のマウンドも経験した。秋からはエースとなり、県3位で出場した近畿大会の初戦で、兵庫県1位の明石商戦で息詰まる投手戦を制し、今春のセンバツと2季連続甲子園出場を果たした。
「場数を踏んでいるという意味では、去年の夏に比べて今年の春は心の余裕はできたと思います。センバツであれだけ投げさせてもらいましたが、これからは(センバツでの投球などの)多くの情報がある中で投げていかないといけない。その点は覚悟しないといけないです」。

今や県内で最も警戒される投手となったが、センバツ後は調子を落としていた。春の県大会では綾羽戦に先発したものの0−4で敗れ、以降は調整を続けていたが、夏が近くなってきた最近、ようやく自身のボールが投げられるようになってきた。
「打者の反応を見ていて、ボールのキレが戻ってきたと感じるようになりました。今はまだベストの状態ではないですが、確実に(状態が)上がっているのは感じます。時間は正直限られているので(取材は6月中旬)、バッターに対する練習に集中して、目的や課題を持ってやっています。ただ、今、コンディションをしっかり整えていられても、試合当日に体調を崩してしまったら意味がないので、準備はちゃんとやっていかないと。センバツよりさらに上をいくピッチングを目指したいです」。

週末に行われる練習試合では実力校相手に納得のいくピッチングができるようになってきた。シート打撃でもキレのある変化球を投げ込んでいる。甲子園を目指す最後の夏に向け、いよいよラストスパートに突入した。

塾に初めて通うようになったのは中学3年

1 2

最新の記事