【侍ジャパンU-12高橋コーチ】子どもたちに足りなかった「2つ」のこと

8月に台湾で行われた「第10回 BFA U12アジア選手権」。その大会に日本代表として臨んだ侍ジャパンU-12に元プロの監督、コーチに混じって一般の少年野球チームからただ1人コーチとして選ばれたのが小金原ビクトリー(千葉県松戸市)の高橋雄太監督だ。どういった経緯で侍ジャパンのコーチを務めることになったのか、代表チームを指導してみて思ったこと、感じたことなどお話を伺った。

2018.11.06

「貪欲な姿勢」評価されコーチに就任

――まず、高橋さんが侍ジャパンのコーチに就任した経緯について教えてください。
高橋:初めは野球指導員という資格を取得したんですね。取得した理由はまず自分がしっかりと資格を取らないと子ども達を指導できないと思ったからです。この資格を持っている方が全国に200人くらいいるのですが、私が住んでいる千葉県は資格取得者が自分一人だけなんだそうです。そうしたら全日本軟式野球連盟からハガキが来たんです。「侍ジャパンU-12のコーチ選考に応募できる資格があります」という。それでまずは論文を出しました。どういうことを日頃の指導では注意しているとか、どういう練習メニューを組んでいるかといった内容です。そこから最終選考8人に選ばれまして、そして最終的に仁志敏久監督と面談をして合格したというのが就任までの流れになります。

ーー高橋さんのどのような点が評価されたと思いますか?
高橋:今回も監督は仁志さんでピッチングコーチは元ヤクルトで活躍された河端龍さん。毎回元プロの方ばかりが監督、コーチをされていましたので、正直なところ私も選ばれた理由がよくわかりませんでした。仁志監督からは「何かを学んでやろう」「何かを盗んでやろう」という貪欲な姿勢を評価したと言われましたが(笑)。最終選考に残っていた他の方々がすごい方ばかりで、自分は無理かなと思っていたのですが、そんな形で選ばれることになりました。

ーー高橋さんはチームでは何のコーチ担当されたのでしょうか?
高橋:ヘッドコーチです。作戦面とメンバーの相談、ピッチャー以外のその他すべてですね。


侍ジャパンU12の選手たちと。後列右から二人目が高橋コーチ。(写真:本人提供)

ーー選手の選考についてはどのような点を重視されたのでしょうか?
高橋:送られてきた映像などを見て、私と仁志監督、河端コーチでそれぞれ見て、何週間後に集まって選考していきました。その中で今回メンバーに選ばれた子ども達は総じてみんなバランスのいい子たちでした。投げるにしてもしっかり投げる、打つにしてもバランスよく強く振れるという子が選ばれましたね。

ーー守備はダメだけど打撃はすごくいいとか、そういうことではなく打つ、投げる、走るのトータルのバランスが良かった子が選ばれたということでしょうか?
高橋:そうですね。

ーーバランスを重視した選考になった理由は?
高橋:あらかじめピッチャーは何人、内野は何人ということも考えて選考をしていたのですが、少年野球はピッチャーをやっている子はどのポジションもできるしバランスもいい。センスのある子がピッチャーをするという考えもありました。ですので、結果的に選ばれた選手は所属チームでピッチャーをやっている子が多くなりました。

ーー選考にあたって子どもの体のサイズは気になりましたか?
高橋:そうですね。でも体が大きい子を選ぼうとかいうことではなく、体が大きくてもしっかり体を使えている子ですね。
足りなかった「自分で考えること」と「野球が好き」な気持ち

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