プロ注目!東邦の投打の中心、石川昂弥の小・中学生時代

超高校級スラッガーとして来年のドラフト上位候補とされる石川昂弥(東邦)。身長185センチと大型で、高校通算本塁打は既に40弾に迫り、投手として最速144キロを記録するなど身体能力も高い。小中学校時代はいずれも選抜チームに名を連ねるなど、早くから世代トップ級に位置してきた石川は、どのような道筋をたどってきたのか。

2018.12.12

長く続けた水泳と、厳しかった少年野球

幼いころから水泳を習っていた。保育園から始め、小学校卒業まで続けた。それが運動能力の形成に一役買ったようだ。石川は自身の強肩ぶりについて、「水泳をしていたから肩も強くなったんだと思います。やっていなかったら今どうなっていたかは分かりませんが、水泳と肩の強さは関係していると思います」と実感を語る。たしかにプロ球界でも、過去に水泳を習っていたという一流選手の話はよく耳にする。

石川にとって、幼少期の取り組みの影響は大きかった。もともと上背に恵まれ、背の順ではいつも最後の方。その利で、肩の強さや打球の飛距離は当時から抜きんでていた。ただ、体格によらない部分も幼少期に鍛えられた。

一つは、父により培われた練習耐性と、その練習量だ。東邦野球部OBの父が毎日、練習を強いた。「夏休みは朝、地域のラジオ体操を小学校でした後、そのまま父と練習していました。普段の日も、登校前には家の前でキャッチボールとノック。バッティングセンターも週に1度行っていました。打ち方とかを指導されるというより、普通に練習の時間がたくさんある感じ。父に『練習行くぞ』と言われて、いやとは言えなかったですね(笑)。小さいころは、父も怖かったです」(石川)



もう一つは、小学生時代に所属していたチームで学んだ野球の“基本”だ。小学2年でクラブチーム「ツースリー大府」に入団。石川は「コーチは野球をよく知っていて、野球の基本を教えてもらいました。それで上に行ってもやれたと思います。挟殺プレーで先の塁に深追いしないとか、バントの仕方、ケースごとの対応……。当たり前にできるべきことを身につけられました」と振り返る。厳しいチームで、「いやだったですね。4年生以下を指導していたコーチが怖かったです(笑)」というが、「やめたいとは思わなかったです」とも明かす。
 
石川は小学6年生になると、NPB12球団によるジュニアトーナメントの「ジュニアドラゴンズ」に選ばれた。東海地区の同世代では、既にトップ級の位置につけた。
乗り越えた「つぶれていく」という不安

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