「現役のプロ・アマ選手と一緒に野球あそびをしよう」イベントレポート(後編)

今年で3回目を迎えた早稲田大学野球部OBが主催する野球あそびイベント。今回は過去2回とは異なり、今年は“現在チームに所属していない”小学3年生から6年生を対象として行われた。前編では前段となるあそび場の風景や現役選手によるデモンストレーションを中心に触れたが、後編では実際の野球あそびについてレポートする。

2018.12.13

午前中はグラウンドを開放して自由にあそび、12時から行われた開会式では現役選手によるキャッチボール、盗塁、ティーバッティングなどのデモンストレーションが行われ、その後いよいよ野球あそびが開始となった。今回は“現在チームに所属していない”子ども達が対象ということだったが、それでも過去の所属経験や学年によって技能は異なるため、それぞれのレベルに合わせてチーム分けをして行われた。



硬式野球部のグラウンドである安部球場では比較的高学年の野球経験がある子どもたちが中心となり、「かんたんベースボール」という実際の野球に近い形式のゲームが行われた。ただその名に「かんたん」とあるように、監督は不在で細かいサインなどはもちろんない。盗塁、四球、ワイルドピッチ(パスボール)もなく、打順も守備位置も子ども達が自由に決めるものだ。



投手はマウンドから投げるが、何とか抑えようというよりも打者が打ちやすいストライクを投げて、それを打つところからスタートさせているように見えた。なかなかストライクの入らないケースもあったが、四球がないため投手は委縮することもなく、またお互いのプレーを称賛し合う場面も多く見られた。





一方の軟式球場は低学年で野球経験もほとんどない子ども達が中心となって「ならびっこベースボール」と「ベースボールファイブ(5)」の二種類のゲームが行われた。ならびっこベースボールはティーに置いたボール(もしくはトスしたボール)を打つところからスタートするもの。打者は打った後にホームベースと置いてあるマーカーを往復すると1点が加わるが、ホームに到達する前に守備側がボールを捕球して全員が集まって「アウト!」と言えばアウトとなるルールだ。守備側で難しいダイレクトキャッチや送球、捕球という部分を簡略化して、誰でも楽しめるような工夫がされている。







ベースボールファイブはバットを使わず、打者が手でボールを打つところからスタートする。1チームは5人、内野のみで行いダイレクトで捕球、打者走者がベースに到着するまでに送球、または走者にタッチすればアウトになるところは野球と同じルールで行われる。どうなればアウトになるのかということを理解するために非常に分かりやすいゲームであり、またバットを使えない公園でも楽しめるという利点も持ち合わせたあそびだ。





どのゲームも特徴的だったのは子どもが主体となって行っていたということ。前編で紹介したトップレベルの現役選手や早稲田大学の現役野球部員も参加していたが、冒頭にルールを説明することやゲームの補助がメインであり、あくまでも進行は子ども達が行っていた。野球経験がないため最初は戸惑うこともあったが、理解するとすぐにどんどんゲームを進めて各エリアで歓声や拍手が巻き起こっていた。まさしくこのあたりは『野球教室』ではなく、“野球あそび”と呼ぶに相応しいものと言えるだろう。
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