【東京城南ボーイズ】「教わるんじゃなくて野球をやろう!」子供達の自主性を重視した練習

首都圏近郊でも強豪として知られる東京城南ボーイズの練習レポート。前編ではバッティング練習について詳細に触れたが、後編はそれ以外の練習や全体的な方針について紹介する。

2018.12.21
取材当日の水曜日の練習時間は17時から19時。都内の室内練習場ということもあって、前後の時間も高校の野球部や他の中学野球チームの予約も入っており、自分たちの都合で延長することはできない。そういうこともあって全体練習ではありながら、アップやキャッチボールなどは各自がどんどん自分のペースで進めるものだった。ちなみにこれは水曜日の練習に限ったものではなく、普段の練習からそういう方針だという。時間の短縮ももちろんだが、メインとなるバッティング練習、また試合に向けて各自がどのように動けばよいかを考えることを重要視していることがその理由だ。



この日もマシンを使ってバッティング練習を行っている三人以外はそれぞれ他のスペースで練習を行っていたが、全員が一緒に動くというのはボールを拾うときだけで、他の時間帯は各自が必要なメニューをこなしているという感じだった。主に行われていたのは投手陣はキャッチボールとブルペンを使ったピッチング、それ以外の選手はティーバッティングとコーチがついての守備練習。そしてそれらの練習についても大枝監督やコーチは何かを細かく言うということは一切なかった。

「選手は最初は教わりたいとよく言うんですが、こちらからは教わるんじゃなくてとにかく『野球をやろう』と言います。聞いているだけで実際にやらなかったら上手くなりませんから。それにあれこれ言われると考えすぎてイップスになる子が本当に多いです。だからとにかくうちは結果論。それはバッティングだけでなくて守備でも同様です。どんな捕り方でもいいからアウトにすればそれでいい。ファインプレーを見ても、基本と言われる動きをしているわけじゃありませんから」

この日の守備練習に関してはコーチが転がしたボールを動きながら捕球して動きながら投げるというメニューが中心に行われていた。ただ大枝監督は結果論から考えると言いながらも、このようなメニューの中に上達するエッセンスを盛り込んでいるという。



「コーチが転がすボールを見てもらいたいんですけど強い打球じゃないですよね?それにここは人工芝だからボールは跳ねません。そうすると自然に体を低くしないと捕球できません。それを動きながらやることでゴロを捕る姿勢が身についていきます。捕球してからも止まらずに投げていますけど、動きながら相手を見てそこを目指してしっかり投げるというのも実際の試合に通じるところがあります。
コーチは『低く』とか『相手をしっかり見て』とかポイントだけ言う。そうすることで選手は自然と動きが上達するんですね。うちはそういう練習をとにかくやっています。
あと今日も内野の守備、外野の守備両方やっていますけど、ポジション分けずに基本的に全員が受けています。高校に行った後も完全なレギュラーになれるのは一部の選手です。それを考えた時に色んなポジションができた方が得ですから、どこでもできるようになるようにそうしています」
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