筒香嘉智選手が語った、トレーニング、指導者、少年野球(前編)

1月20日、横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智選手は、出身地である和歌山県橋本市のスポーツ推進アドバイザーとなり就任式に出席した。
この席上で、筒香選手は抱負を語るとともに、あらかじめ募集された質問に答える形で、トレーニングや指導法に関する持論を語った。

2019.01.24

質問(1)小学校時代の練習メニュー、トレーニング内容を教えてください

僕は、トレーニングとは呼ばず、エクササイズと呼んでいますが、小学校高学年から始めたエクササイズを今も続けています。

ブリッジ、ブリッジから三点倒立をしてまたブリッジに戻ったり、前転、後転など。「自分の体を扱う」練習です。これを続けることで、「自分の体の状態」をチェックしてきました。
僕は小学校時代、友達と一緒にこうしたエクササイズを始めましたが、僕は覚えるのが遅かったです。例えば今日は逆立ちをしようとなると、一番遅くまでできませんでした。
今でもそうです。チームメイトと何か新しいエクササイズをするとなると、一番できるようになるのが遅いんです。



でも、それでもかまわないと思います。すぐにやれることより自分でやってみてできることが大事です。できないからあきらめるのではなく、少しずつ努力してできるようになっていくことで、できた時に得るものは多いと思います。

一つのことをできるまでに時間がかかるということは、たくさん練習をすることでもあります。すぐにできた子は、そのあと練習をしませんが、全然できない子はその日も、次の日も練習します。やめずに続けて、できるようになるのは非常にいいことです。

反対に、ぱっとやってすぐにできてしまうのは、自分のためにならないと思います。苦労してできた子は、失敗の回数を繰り返しているので、できた時にはすぐにできた子よりもうまかったりします。また、再びできなくなっても修正方法を知っているとか、深く理解できます。大事なのは、自分の体を自分で動かしてパフォーマンスできることの方です。



それから僕は、野球だけでなくバスケットボールやバレーなど野球以外のスポーツもかなりやりました。ボールを投げるときも左で投げて見たり、ソフトボールを投げたりしました。野球以外のことに使った時間がかなり多かったですね。
(故郷の)橋本市は田舎です。稲刈りが終わった田んぼでノックをしたり、山道を走ったりしていました。小さな怪我はしょっちゅうしましたが、大怪我はしませんでした。

プロに入ってみて、田舎出身の選手の方が、ねん挫などの故障は少ないように思います。切り株が植わった田んぼでノックを受けたりしたことで、危機回避する能力が身についたんじゃないでしょうか。

現役のプロ野球選手が大きい怪我をしたら試合出られません。小さい怪我でどれだけ済ますことができるか、危険回避できるようになるのかが大事です。ナチュラルな環境で育った方が怪我が少ないと思います。

橋本市の皆さんは、そういう田舎ならではのメリットを活かして練習してほしいと思います。

質問(2)指導者に求めることは何ですか?

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