東京農大・勝亦准教授に聞いた「少年野球の現状とあるべき姿」(前編)

2019.01.28

野球の「一番の楽しみ」が制限されている現状



――自分たちの世代は子供の頃に自然に野球のルールを覚えましたが、改めて考えると野球のルールは複雑で子どもに教えるのも難しいですよね。
「おっしゃる通りです。サッカー、バスケットのようなゴール型、テニス、バドミントン、バレーボールのようなネット型というのはそれぞれ共通点もあって説明もしやすいのですが、野球だけ『ベースボール型』という特殊なものに分類されています。自分たちが子どもの頃は近所のお兄ちゃん達と一緒に野球をやって、そこから自然と教わっていましたが、今は場所を提供しないとなかなかそういうことは起こりません。
ただ大学生の体育では意外と女子にソフトボールが人気だったりします。それもソフトボール経験のない学生が参加することも多いです。聞いてみるとそんなに動かなくていいというのと、自分が打てなくてもボールが遠くに飛んでいくのを見るのは楽しいからだと言うんですね。そういう側面があるのも面白いところだと思います」


――今の環境では子どもが気軽に野球で遊ぶというのはやはり難しくなっているのでしょうか?
「色んな自治体にヒアリングもしましたが、バットがネックになっていることが多いようです。やはり危険度が高いということで禁止になっている公園が多いですね。他の球技であればボールだけでも十分楽しめると思いますが、野球の一番の楽しみはやはり打つことです。そしてそれを制限されてしまっているのが現状で、そのことが野球人口の減少にも繋がっているように思います」

*後編はこちら

(取材:西尾典文/写真:編集部)


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