大きな関節、背骨と骨盤の柔軟性を高める棒、「サプルバット」ってなんだ!?

先日取材した健大高崎高校ではストレッチの際に長い棒が使われていた。『サプルバット』と呼ばれるこの棒を開発したのは、障害予防、コンディショニング、パフォーマンス向上のスペシャリスト、塚原謙太郎トレーナー。そんな塚原さんにサプルバットとは一体どんなものなのか? サプルバットを使ったストレッチの効果などを紹介してもらった。

2019.02.08

目的は大きな関節をしっかり動かし、全体のコーディネーションを上げること

――先日取材したの健大高崎のストレッチでサプルバットを使われていて非常に興味を持ったのですが、このような用具を使い始めたのはいつからですか?
「この仕事を始めるようになってすぐくらいですから、14年から15年前は使っていると思います。元々は裏山に生えているような竹でやっていましたが、竹は乾燥して割れて危ないし、選手たちも飽きるとチャンバラに使ったりするので(笑)、専用のものを作ろうと思って作りました。トレーニングのレビューなどを見ても少し重い長尺のバットを振ると神経系のトレーニングをなるということでグリップエンドをつけて、左右のバランスも変えてスイングもできるようにしています」



――このような棒を使ってのストレッチというのは他でもよくやられているものなのですか?
「タオルとかゴムチューブを使ってのものは以前からありますが、積極的に棒を使って積極的にやり始めたのは自分が最初かもしれません。今は色々出ていますけど、やり始めた頃は自分が知る限り(野球では)ありませんでした。
動きについてはダンスの先生などからヒントをもらったりしています。上半身のストレッチ自体があまり種類がないというのもあって、棒を使うと色々できるなと。棒を使うと動きに色々制限が出てくるんですよね。ストレッチは筋肉の一方を固定して一方を伸ばしたり、引っ張って関節可動域を広げたりしますけど、正しくやらないと効果がないんですね。そういう意味で棒を使って動きを制限しやすいというのは効果的だなと思います」



――先日取材した健大高崎でも「『っぽい』動きじゃなくて『そのものズバリ』の動きじゃないと意味がない』とおっしゃっていましたね。
「自分が付きっきりで見ていられるわけではないので、そういう意味でも棒を使った方がやりやすいというのはありますね。トレーニングにも色々使えます。ただストレッチという意味ではやり方は昔からそんなに変えていません。基本的には王道というか、大きな関節をしっかり動かして、全体のコーディネーションを上げていくことを目的にやっています」

――大きな関節というとやはり肩甲骨と股関節周りということですか?
「そうですね。あとはそれを繋いでいる背骨。背骨は小さい関節がバランス良く連なっているので、それを少しでも動かせるようにしたいというのもあります。
あと自分がよく言うのが骨盤の角度、骨盤の動きの柔軟性です。股関節以上に骨盤がきれいに動かない子が多いです。肩甲骨、体幹にある背骨と股関節、それを繋いでいる骨盤、このあたりが人間の体の中で大きい関節で、大きい力を生み出しますから、それがしっかり動くというのが重要だと思いますね」

――骨盤が動かないというのは何が影響しているのでしょうか?
「やっぱり普段の生活だと思います。座る時にも姿勢が悪い。大人でもそうなりますけど、スマホを見る時に猫背になる。そうなると絶対に骨盤が下がってくるので、骨盤周りは動かなくなりますよね」
柔軟性を身につけるためには毎日少しでも続けることが大切

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